メルカトル図法の世界地図を思い浮かべて下さい.
東京からニューヨークへの飛行機の航路をその地図上に
表すと,直線にはなりません.上に凸の曲線になります.
地球(球面)の上でまっすぐなはずの 線 が,地図(平面)上では
まっすぐに表わされない,という現象です.
そこで問題です: それは なぜ でしょうか? 答:地球が丸いから.
それはそうでしょうね.では
曲面上の上のような計算をどのように扱えば良いか,先人の作ってきた理論とアイデアを紹介します.
地図は,曲面上(実物)の点と 平面上の点 とを連続的に1対1に対応させますが, それだけでは情報が足りないのです. 曲面を, 単に点の集まりとして考えるのではなく 計量 というものを 合わせて考えることが解決の1つとなります.