京都大学 数理解析研究所 への 長期滞在(H13 年度 春)について
H12 に 作成した資料の記録

電気通信大学 数学教室
システム工学科所属 講師 山田裕一


実は山田は平成13年度の前半に、本務先 電気通信大学を離れて 2か月程度の出張(滞在先:京都大学 数理解析研究所)を 致します。これについて、事情を説明致します。

京都大学数理解析研究所(以下、数理研と略します)とは、日本国内における 数学・数理科学の「総本山」とでも いうべき研究施設で、国内トップレベル の研究者が研究を行っているほか、各地から招かれ訪れる研究者達によってたくさんの 共同研究が行われ、大小の研究集会が年に40近くも開かれております。 そのような刺激のある環境で研究に従事できることは、それ自体だけでも大変有意義なことです。

平成13年度プロジェクト研究「21世紀の低次元トポロジー」
さらに、数理研が年度を通して特別な重点を置く「プロジェクト研究」の 平成13年度のテーマが「21世紀の低次元トポロジー」で、海外から10数名 の来訪者を迎え、関西を中心にセミナーや共同研究、研究集会などが多く 計画されています。その分野は山田の研究「4次元多様体の曲面に沿う手術」 と極めて近い分野ですので、数理研に滞在することによって得られる多くの機会 を自分の研究に活かしたいと考えています。

滞在の形式について
数理研の側では「長期研究員」という制度による滞在となります。 平成12年度中に応募し、審査を受けて1月末日付で承認されました。 本務先(電気通信大)側では、人事係に聞いたところでは、 数理研から旅費が出される始めの数日間を 出張、それ以降は研修の形となるそうです。

数理研滞在に関する学内からの承認
数理研「長期研究員」に応募する前、平成13年度の講義分担を決める 会議の際に、まず数学教室の先生方に事情を話しました。その結果、 数学教室の先生方から快く承認され、講義分担を工夫していただくことになりました。

2月のシステム工学科 学科会議でも承認して頂きました。通年の委員は免除されました。 3月の教授会でも承認を受けました。 電通大の教員としての仕事は、数学教室時間割委員、数学演習など、後期以降に 補って尽くしたいと考えております。