電気通信大学 2019年度 後学期

 大学院:幾何学特論 
(金曜5限)

担当:山田裕一(東1号館 507)  yyyamadaアットe-one.uec.ac.jp


【履修者への連絡事項】 3月9日 記

講義を終了しました.


【授業内容】 ほぼ シラバス の通り (位相幾何学,微分幾何学,数理物理の話題などから)ですが,
リーマン計量の話を軸として,それ以外の部分は 履修者の興味によって路線を毎年変更していこうと考えています.

授業の進行

月日 10/410/1110/1810/24木10/25 11/111/811/1511/22 11/2912/6
No. 第1回 第2回 第3回 補 講 第5回 第6回 第7回 第8回 行事休 休 講 第9回

月日 12/1312/20 12/27 1/31/10 1/171/241/312/7 補講?
No. 第10回 第11回 冬休み 冬休み 第12回 行事休 第13回 第14回 第15回



大学院
 幾何学
2種類の変換行列 線積分とグリーンの定理
双対空間・1次微分形式 ベクトル場のブラケット
座標変換 内積の理論・内積から計量へ
測地線 写像の微分・球面の等角投影
上半平面の双曲幾何:曲率  
相対性理論  
・随時更新します ・プリンタの機能で「1枚に複数ページ印刷」すると良いと思います.

授業に入る前に,数学科目の説明, この科目の内容と成績について説明.
  • 地球 と 世界地図 ⇔ 曲面から平面への連続写像
  • 相対性理論:時空(アキレスと亀)
  • 幾何学でのベクトル:始点も重要. 平行移動してはいけない.偏微分 の記号を使って表す.
  • 「ベクトルに関数を"代入"」=「その方向へのその位置での偏微分係数」

  • [A1] 線形代数学からの復習: 基底変換行列 と 座標変換行列 → プロジェクタ原稿
  • [E1] 相対性理論:審判 と アキレス の間の変換行列
  • 相対性理論:アキレスが観測する亀の速さ

  • [B3] ベクトルの座標変換
  • [B4] 双対空間から1次微分形式へ → プロジェクタ原稿
  • 相対性理論:ローレンツ収縮. 問題:列車は川に落ちるのか?

 補講 : 主に「応用幾何学」(現在は「幾何学概論」)の内容から

  • [B3] ベクトルの座標変換(その2) → プロジェクタ原稿
  • 1次微分形式の座標変換
  • 1次微分形式へのベクトルの代入:座標が変わっても 得られる値は変わらない
  • 相対性理論:ローレンツ収縮(解答編),運動する物体の時間の遅れ

  • [A3](抽象的な)内積 の復習 → プロジェクタ原稿
  • [B10] 内積から計量へ:"内積行列" が始点によって変化する!
  • 相対性理論:固有時間,速さの和公式 tanh の和公式に似ている

  • 計量を利用した 曲線の長さ
  • [B10] 測地線 → プロジェクタ原稿
  • [B12] 非ユークリッド幾何(双曲幾何の上半平面 モデル)

  • [E3,4] 相対性理論:等加速度の場合(その1:静止観測者から)
  • [E3,4] 相対性理論:等加速度の場合(その2:運動者から)


  • [B9] 写像の微分:写像がベクトルを運ぶ → プロジェクタ原稿
  • 写像による コベクトルの引戻し.計量も引き戻せる.
  • [B10] 球面の等角投影
  • [E5] 相対性理論:加速度の時空,光の軌跡

  • [B13] 曲線の曲率、曲面の曲率
  • [E5] 相対性理論:加速度の時空(計算して実感)
  • [E5] 相対性理論:双曲線の性質を利用した考察

  • [B7,8] 多様体:座標で覆われる図形
  • [C1] 接続
  • [E5] 相対性理論:加速度の時空は計量が歪んだだけ


  • [C1] レヴィチビタの接続:その計量の性質を反映する接続
  • [C1] クリストッフェルの記号
  • [C2] 測地線の方程式
  • [C2] 曲線に沿うベクトルの平行移動
  • [E6] 相対性理論:双子のパラドックス

  • [C1] 接続と測地線(計算実感編)上半平面モデル
  • [C3] 曲率:計量から計算できるはず
  • リッチ曲率、スカラー曲率
  • 相対性理論:重力の時空
  • 相対性理論:等加速度の時空の測地線(計算実感編)、曲率

↓ 2018年度の記録 ↓  2019年度からB冊子が改訂します


授業に入る前に,数学科目の説明, この科目の内容と成績について説明.
  • 地球 と 世界地図 ⇔ 曲面から平面への連続写像
  • 相対性理論:時空(アキレスと亀)
  • 幾何学でのベクトル:始点も重要. 平行移動してはいけない.偏微分 の記号を使って表す.
  • 「ベクトルに関数を"代入"」=「その方向へのその位置での偏微分係数」

  • [A2] 線形代数学からの復習: 基底変換行列 と 座標変換行列 → プロジェクタ原稿
  • [E1] 相対性理論:審判 と アキレス の間の変換行列
  • [B1] ベクトル場 → プロジェクタ原稿
  • 相対性理論:アキレスが観測する亀の速さ


  • [P] ベクトルの座標変換
  • [B3] 双対空間から1次微分形式へ → プロジェクタ原稿
  • 1次微分形式の座標変換
  • 相対性理論:ローレンツ収縮. 問題:列車は川に落ちるのか?

  • [P] ベクトルの座標変換(その2) → プロジェクタ原稿
  • 1次微分形式の座標変換
  • 1次微分形式へのベクトルの代入:座標が変わっても 得られる値は変わらない
  • 相対性理論:ローレンツ収縮(解答編)
  • 相対性理論:固有時間

臨時会議のため、60分授業となりました(2018).
  • [A3](抽象的な)内積 の復習 → プロジェクタ原稿
  • [B7] 内積から計量へ:"内積行列" が始点によって変化する!
  • 相対性理論:速さの和公式 tanh の和公式に似ている

  • 計量を利用した 曲線の長さ
  • [B7] 測地線 → プロジェクタ原稿
  • [B8] 非ユークリッド幾何(双曲幾何の上半平面 モデル)

  • [E3,4] 相対性理論:等加速度の場合(その1:静止観測者から)
  • [E3,4] 相対性理論:等加速度の場合(その2:運動者から)
  • [E5] 相対性理論:加速度の時空,光の軌跡

  • [B9] 写像の微分:写像がベクトルを運ぶ → プロジェクタ原稿
  • [B10] 写像による コベクトルの引戻し
  • [B10] 球面の等角投影
  • [B5,6] 多様体:座標で覆われる図形
  • 相対性理論:双曲線の性質を利用した考察

  • 地図 (map) では 計量 も引き戻さなければならない
  • 計量の引き戻し:計算実践(復習)
  • [E5] 相対性理論:加速度の時空は計量が歪んだだけ

  • [B11] 曲線の曲率、曲面の曲率
  • [C1] 接続
  • [C1] レヴィチビタの接続:その計量の性質を反映する接続

  • [C1] 接続、クリストッフェルの記号
  • [C2] 測地線の方程式
  • [C2] 曲線に沿うベクトルの平行移動
  • [E6] 相対性理論:その他の測地線.等加速度と呼ぶ理由


  • [C3] 曲率:計量から計算できるはず
  • リッチ曲率、スカラー曲率 → プロジェクタ原稿
  • [E6] 相対性理論:双子のパラドックス(Aから見て)
  • [E6] 相対性理論:双子のパラドックス(Oから見て)
  • 相対性理論:重力の時空
  • 相対性理論:等加速度の時空の測地線、曲率


この科目特有の「1月末のガッカリ」

数年間、金曜午後の開講だった.そのためセンター試験の準備日(1月中旬)が休講になる.その翌週、 授業はクライマックスなのに出席率が急減する. 1月末には、修士2年生は修論発表で、修士1年生は就活などで、忙しくなるのもわかる. 授業を少し前倒しにするような工夫をしたい と常々考えている.


作成:山田裕一